TW5 空野灯 資料

ケルベロスブレイドにおける非公式設定資料です

空野・灯 裏設定・性格と外見

※アンオフィシャルを含みます

 

■裏設定 ※アンオフィシャル

 灯は元々自宅警備員としてケルベロスに覚醒していた。

 覚醒したのはプリキュアショーを見た瞬間だったが

 自分の力を信じていなかったため発現には至らなかった。

 

 灯を覚醒に至らせたものは

 【旧オラトリオの巻き戻し】であり

 我々が知る時間軸とは別の、上位世界から見た時間軸に取り残された

 巻き戻しの力が灯の想いに共鳴し

 灯が前向きに生きていた世界を引き寄せ、変身を遂げるのである。

 すなわち純粋な変身ではない。

 灯が誕生した時点から派生した世界線から、灯自身の可能性を収束させ

 過剰に極大化した自我によってプリキュアらしきものに変身する。

 従って、灯の想像力によりプリキュアのルールを守っているように見えるが

 実際は旧オラトリオの干渉によるもので、プリキュアとは無関係である。

 

 なぜ巻き戻しが共鳴したのか。

 それは巻き戻しの能力が、地球に生命が落ちた時点よりも前を起点としたため

 地球と生命の意思が巻き戻しの力に干渉しあい

 地球の生命が存続する未来を強引に引き寄せた結果(ケルベロス誕生)から

 現代になっても灯が生きようとする強い願いに共鳴し、その未来を引き寄せた。

 つまり現在のオラトリオは力を失ったが、世界の一部として巻き戻しは機能し続けている。

 

 本来グラビティチェインはただの力であり、命を象るエネルギーである。

 巻き戻しはこの進化がより生存する未来を検索し、必要な道順を現代まで辿らせるもの。

 巻き戻しが過去と捉える時点までは道順を辿らせるが

 それ以降は道順すら不明で可能性に賭けるしかない。

 多くのケルベロスが覚醒し、デウスエクスすら地球に根付くのも

 ケルベロスの選択に巻き戻しが共鳴し、多少なりとも引き寄せを行っている結果。

 灯もその一部。

 灯が能力を使える状態になったのも、他のケルベロスが覚醒した原因と大差はない。

 

 灯がプリキュアの力だと思いこんでいるものは全て自宅警備員のもの。

 どれもなんやかんやあって発動しているだけで

 灯をプリキュアらしくしているのは全て本人の意思そのもの。

 

 ■性格

 ・変身前

  マイナス思考。悲観的。消極的。自己犠牲。

  本質は愛溢れる子だが、育ちの悪さから人間不信になっている。

  覚醒してからは少しずつ人間を信じるようになったが

  人の悪意を見るとすぐに逃げ出してしまう。

  悪意を見ないように人とは関わらない生き方を選んでいる。

  これ以上世界を嫌いたくない。失望したくない。

  絶望に飲まれまいと灯なりに抗う姿。

  いつも善意や愛情を探している。

  どんな些細な想いも大切に受け止め希望の糧にしている。

 

 ・変身中

  変身中は前向きになり、プリキュアらしく決して諦めない強さが宿る。

  性格としては冷静な愛乃めぐみであり

  取り柄のない灯はがむしゃらに愛を振りまくしか方法論がない。

  これは人間関係を培わなかった灯の課題となる。

 

 

  自分の善意を決して疑わず、人の心には必ず愛があると信じている。

  キュアラブリーを心から敬愛していて、迷った時はラブリーのように振る舞おうとする。

  反面、敵にも愛があると考えて手加減してしまうこともある。

  戦闘だけでなく、同じプリキュア好きやヒーロー好きの子どもたちのためにも活動する。

  人の夢を背負う覚悟もある。気持ちは誰よりもプリキュア

 

■外見

 ・変身前

  いつも申し訳なさそうにしてる黒髪ロングの女の子。

  とにかく自信が無さそう。実際無い。

  服装もひたすら無難なものを着る。

  外見的な特徴もこれといってなく、どこにでもいる平凡なダメ子。

  風呂上がりは貞子。

  修学旅行で貞子のモノマネをしたら一人失神させた伝説。

 

 ・変身後

  ブロンドピンクに分類される。

  カラーリングはピンクとホワイトの二色。

  髪型は更に長くなり、ツインテールに。

  衣装は上下で分かれていて

  キュミソールベースに羽根などの飾りを追加したいつもの上着に

  二重ミニスカート+スパッツの定番。

  胸元にブローチと大きめのリボン。

  全体にオラトリオを思わせる装飾。

  靴は白ブーツにピンク装飾の定番。若干丸みがある。

空野・灯 イントロダクション

※アンオフィシャルを含みます

 

東京都の住宅街に生まれる。

父母娘の3人家族。

父親はビルメンテナンス業者の社員。母親は天文学者

愛に溢れる家庭に生まれた灯だったが、1才になる頃にデウスエクスに街を破壊されてしまう。

家も仕事場も失い、避難所で暮らすように。

しかしデウスエクスは代わる代わるに街を襲い、避難所を転々と移り住む生活が始まる。

灯が3才の時にはすでに3回目の避難所生活だった。

 

その年、灯は近所の公園で運命の出会いを果たす。

ボランティアのプリキュアショーを生まれて初めて目にした灯は心を強く揺さぶられた。

それからは本放送も視聴するようになり、灯の心にはいつしかプリキュア達が居着いていた。

避難所では貧困に悩む大人達のいさかいで溢れていた。

優しかった両親も幸せとは程遠い生活の中で心が痩せ細っていた。

灯にとって、プリキュアは心の支えだった。

 

灯が小学校にあがる頃には小さな仮設住宅での生活だった。

避難所のいさかいを見て育った灯には、全ての人間が恐怖の対象に見えていた。

同級生ですら灯は心を開かなかった。

もはや、共感する勇気も、灯にはなかった。

その後も仕事を探す両親に連れられ街を転々とした。

ようやく友人ができそうになると転校。

この頃から両親も不仲になり、灯の目の前でも平然と怒鳴り合うようになっていった。

 

灯が10才の時。

母親は買えなかった誕生日プレゼントの代わりにプリキュアの映画に連れて行った。

スクリーンの中でプリキュアが言う。

どんなときも絶対に諦めない。

その言葉は、何もかもを諦め始めた灯の心をえぐった。

いつしか私はプリキュアの敵になってしまった。

その心を代弁するかのように、スクリーンの中で悪役が叫ぶ。

何をやってもダメだった。誰も自分を認めなかった。こんな世界大嫌いだ。

暴れまわる悪役を、プリキュアは捨て身で飛び込み抱きしめた。

灯は思い出す。

悪すら受け入れる強さ。私はそんな強さに憧れていたと。

気付けば劇場内にはたくさんの光が揺れていた。

プリキュアを応援するミラクルライトの光。

子どもたちの純粋な想いの証だった。

灯はしばらくぶりに涙を落とした。

 

そして灯は中学1年。

再び東京へ戻り。ケルベロス率いる勢力の元、家族はようやく家庭を取り戻そうとしていた。

灯はまだ心を開けずにいた。

友人はいない。灯を友人と思う者もいなかった。

そんなとき、デウスエクスが中学校を襲った。

初めて目の当たりにするデウスエクスにあかりは恐怖のあまり立ち上がることもできず。

目の前でクラスメイト達が死にゆく様をただただ見ていた。

こんなつまらない世界の終わりは、きっとひどくつまらないものだろう。

灯は思った。

しかし灯にはもう一つの現実が見えた。

 

もし、ここにプリキュアがいたら。

 

彼女達ならどんな逆境にも立ち向かい最後まで戦ってくれる。

今すぐにでも人生が終わる時間の中で灯は考えていた。

もしも

自分がケルベロスに覚醒して、プリキュアのように戦えたなら

閉じたはずの心から、希望の光が僅かに火を灯す。

灯は自分が輝いていることに気付く。

いつも持ち歩いていたミラクルライトが眩い光を放っていた。

デウスエクスも異変に気付き灯に襲いかかる。

しかし光の壁に弾き飛ばされていく。

 

灯がミラクルライトを握ると

それはコンパクトサイズのオルゴールに変化した。

オルゴールは独りでに鳴り始め、辺りは不思議な空間へと変貌する。

灯は驚いたまま立ち尽くしていた。

灯の中に声が響く。

プリキュア・イマジネーション・リンカーネイト

 

震える声で叫ぶ。

すると、灯は虹色の光に包まれた。

心が開いていく。

プリキュアのように今日までを過ごしていたら

灯の心にある後悔が、希望の力になり

理想の自分に生まれ変わる。

新たな自分になった灯は、あの日見た少女たちのように華やかな衣装を纏っていた。

今ここに、新たなケルベロス

いや、プリキュアが誕生したのだ。

作戦会議!!!!

議題『シナリオにおける灯のあり方について』

 

???「はいはーい! やっぱりドカーンってなってババーンってのがいいと思いまーす!」

???「はい却下ー! プリキュアと言えば、なんといってもプリティでビューティフルなエフェクトよね~」

???「エフェクトはわからないけど。戦い方一つにも魅せ方はあるわね」

???「スーパーヒロインと言えばシンプルな強さ! だと、思うな……」

???「てーか灯ってどんな子なのさー」

 

???「芯の強さがある子じゃないかなぁ?」

???「あーわかる。本当はすごごご~~く正義感あるんだけど我慢してる感じ~」

???「あぁつぼみね」

???「はいぃ!?」

???「でも弱い心もわかるから、どこまでも優しくありたいって思ってる気がするよ~」

???「あぁつぼみね」

???「はいぃ!?」

 

???「議題に戻りましょう。シナリオにおけるあり方よね」

???「はーい。灯ちゃんの伝言でーす

    変身設定なども含めると文字数が足りず

    プレイングの品質にも影響が出るため

    何らかの妥協案を考えたい

    といってまーす」

???「そんなんぜーんぶ箇条書きにして詰めればいーじゃん」

???「それではMSに失礼でしょう? 話し言葉は口調を伝える為でもあるのだし」

???「難しい問題だわ。どこを切り詰めるべきか……」

???「いやいや節約じゃないんだし……」

 

???「あ、あの~思い切って最初から変身してるのはどうでしょうか~~」

???「それって脇役に徹するってわけ?」

???「うん。わたしがピンチになったときは、みんな変身して駆けつけてくれたから」

???「ですが、それでは灯というキャラクターが演出できませんわね……」

???「あら。私は良い案だと思ったけど?」

???「私もそう思うわ。何も演出の場はシナリオだけではないものね」

???「なるほど。普段は変身前に重点を置いて、シナリオではプリキュアになる。悪くないね

???「いいね。イベントシナリオなら変身しなくても良さそうだしね」

???「えー? それじゃ変身ギミックの持ち味が~~」

???「まあまあ♪ そこも含めて、プリキュアの謙虚さってやつですよ~~」

???「だよねだよね~♪ 情けは人のためならず!」

???「肉を切らせて骨を断つ、だね~!」

???「頭いったいわ……」

 

???「それではまとめます」

???「戦闘シナリオでは変身描写を最小限に、変身前のカット。心情も抑えめにしてフォローに徹する形でよろしくて?」

???「異議なーし!」

???「でしたら、今のうちに変身前の情報も含めたテンプレートを作成するのはどうでしょうか」

???「後から慌てなくて済みそうだね」

???「ほんなら文字数も詰めてったらええな」

???「ふふ♪ 頑張ってね?」

???「いやゆかりも手伝わないと……」

 

 

???「遅れました~~!」

???「誰もいないねー」

???「話にオチがついたモフ」

???「オチてないし~~!」